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MacのローカルAI環境をバックアップするには?モデル・設定・資料を分けて保存

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MacでOllamaを使い込むと、モデルのほかにModelfile、システムプロンプト、検索用の資料フォルダ、Web UIの会話履歴などが少しずつ増えていきます。壊れてから何を取っておけばよかったかを考えても遅いので、先に種類を分けておきます。

この記事は、Ollama・Apple・Dockerの公式ドキュメントと、米国CISAが公開している資料を読んで整理したものです。実際にバックアップと復元を試した記録ではありません。手順は重要でないデータで一度試してから、本番の環境に使ってください。

保存するものの3分類

分ける基準は、なくなったときに取り戻せるかどうかです。

  • モデル本体:ollama pullで取得したもの。通信と時間はかかりますが、取り直せる場合があります。ただし、取り直せるかどうかは配布元しだいです。重要なモデルは名前とタグを控えておきます
  • 自分で作ったもの:Modelfile、ollama createで作ったモデル、プロンプト集、検索や要約に読ませる資料、自作のスクリプト。取り直せないので、ここを最優先にします
  • アプリ側のデータ:Ollamaの設定、Web UIの会話履歴や設定

先に立場を書いておくと、モデル本体の優先度は3つの中で一番低いです。何十GBもあるモデルを丸ごと守るより、テキストファイルのModelfileと自分の資料を確実に残すほうが、失ったときの痛みに見合います。

Ollamaのデータの置き場所

Ollama公式のmacOSページによると、Macでは~/.ollamaにモデルと設定が入ります。ログは~/.ollama/logsにあり、アプリ本体はApplicationsフォルダに置かれます。Ollama公式:macOS

公式FAQでは、モデルの保存先は既定で~/.ollama/modelsで、環境変数OLLAMA_MODELSを使うと別のディレクトリに変えられるとされています。Ollama公式FAQ

保存先を外付けSSDに変えている場合、そのSSDはモデルの置き場所であって、バックアップではありません。壊れたら置き場所ごとなくなるので、同じ内容をもう1か所に持つ必要があります。保存先の考え方はOllama用外付けSSDの記事でも触れています。

いま何が入っているかは、次の2つのコマンドで文字として残せます。

ollama ls
ollama show --modelfile モデル名

ollama lsはインストール済みモデルの一覧、ollama show --modelfileはそのモデルのModelfileを表示するコマンドです。出力をテキストファイルに保存しておけば、モデル本体を失っても、何を入れていたかを見ながら取り直せます。Ollama公式:Modelfile

DockerとWeb UIのデータ

Open WebUIのようなWeb UIをDockerで動かしている場合、会話履歴や設定はコンテナのボリュームに入っていることがあります。どのデータをボリュームに置いたかは構成で変わるので、使っているUIの公式手順で保存先を確認してください。

Docker公式はボリュームについて、バックアップ・復元・移行に向いていると説明し、一時的なコンテナを起動してtarで固める手順を載せています。Macのフォルダをコピーするのとは手順が違うので、この公式手順に沿って取ります。Docker公式:Volumes

なお、Ollama公式FAQはmacOSのDocker DesktopではGPUアクセラレーションを利用できないと説明しています。Dockerで動かすか直接インストールするかで、取るべきバックアップも変わります。

Time Machineともう1か所

MacのバックアップにはTime Machineが使えます。Appleのサポートページでは、バックアップ用のストレージに、Macの2倍以上の容量があるものを用意するよう案内しています。設定時に、ストレージを消去してTime Machineで使えるようにするかを確認されることがあるので、データの入った外付けSSDをそのまま選ばないでください。Apple:Time Machineを使ってMacをバックアップする

モデルが数十GB単位で増えると、Time Machineの容量を食います。含めるか除外するかは、次のように決めると迷いません。

  • 回線が遅い、またはモデルが多くて取り直しに時間がかかる:含める
  • バックアップ用ディスクの容量が厳しい:モデルのフォルダを除外し、ollama lsの控えから取り直す

除外は、システム設定の一般からTime Machineを開き、オプションで項目を追加します。Apple:Time Machineのバックアップから項目を除外する

Time Machineだけでは足りません。米国CISAの資料は、重要なファイルを3つ持ち(本体と、バックアップ2つ)、2種類の媒体に分け、1つは場所を離すよう勧めています。同じ資料は、自動で最新に更新し続けるバックアップは、元のファイルの破損やマルウェアもそのままバックアップに伝える可能性がある点にも触れています。持ち運べる媒体については、紛失や盗難に備えてパスワードや暗号化を検討するよう書いています。CISA:Data Backup Options(PDF、2012年)

これをローカルAI環境に当てはめるとこうなります。

  • Modelfile、資料、設定メモ、ollama lsの控え:容量が小さいので、3つ持って、1つは別の場所に置く
  • モデル本体:Time Machineか外付けSSDに1つ。足りなければ名前の控えで代える

容量が足りないときに、機材の前に確認すること

ストレージを買い足すかどうかは、次の順に確認すると無駄が出にくくなります。

1. 使っていないモデルを消せないか。手順は不要なOllamaモデルの整理にまとめています 2. 消しても足りない場合は、置き場所を増やす。外付けSSDの選び方はOllama用外付けSSDの記事が参考になります。置き場所用のSSDと、バックアップ用のディスクは別のものとして数えてください 3. Mac miniを常時動かす構成で、ポートや電源が足りない場合は、Mac miniでローカルLLMを使う周辺機器でドックとUPSを扱っています 4. 回答が遅いのは、容量とは別の問題です。先にOllamaが遅いときの切り分けを見てください

機材の記事にはアフィリエイト広告を含むものがあり、冒頭にその旨を表示しています。この記事自体に商品リンクはありません。

月に一度の復元確認

バックアップは、戻せて初めて意味があります。月に一度、次を見ます。

1. Modelfileの控えを、別のフォルダで開けるか 2. ollama lsの控えと、いま入っているモデルに差がないか 3. Time Machineの最新バックアップの日付が、予定どおりか 4. 外付けの媒体が、決めた場所にあるか。暗号化の有無も確認します

まとめ

ローカルAIのバックアップは、モデル本体より先に、自分で作ったModelfileと資料を守るところから始めます。モデルは名前を控えて取り直せるようにし、容量に余裕があればTime Machineに含めます。置き場所のSSDとバックアップ先は分けて考え、機材は足りなさが確認できてから選びます。

参考にした公式情報

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